プログラマーになって9年。移住して13年。
私の場合、移住してすぐに自分のやりたいことはこれだ!と見つけられたわけではなく、
仕事もなく、スウェーデン語ができない現状に満足できず、くすぶっていた4年間がありました。
今振り返ると、ウェブに興味はあったし、周りにはプログラミングをやってみたら?とアドバイスしてくれた人が何人かいたけれど、本人がやろう!と思えなかったせいで時間がかかった、と思います。
今回は私がどういう経緯を経て、プログラミングを学ぶことになったか、そしてどうやって最初の仕事にたどり着き、今に至るか、について書きたいと思います。
2010年にスウェーデンのストックホルムに移住し、最初はとりあえず、移民用のスウェーデン語学校、SFIに通う。日本に住んでいた時は DTPオペレーターをしていて、ウェブに興味を持ち始めていたので、
Dreamweaverで初めてのウェブサイトを作り始める。スウェーデンの地下鉄についてのウェブサイトでした。
2012年にヨーテボリに引っ越す。その頃にはSFIが終わり、SASという次のレベルのスウェーデン語学校に通う。SASが終わりウェブの仕事を探したいと思い、数件の会社に履歴書を送るが、
スウェーデン語に自信もなく、うまくいかず、プログラミングの学校に通うことにする。
(C# とJavascriptとSQLでした)
しかし、スウェーデン語での授業についていけるだけのスウェーデン語力がなかったこと、選んだプログラミング言語が自分に合わなかったせいか、途中で挫折。
2013年にウプサラに引っ越す。再び現地のプログラミングの学校に通い、一年半のコースを無事終了し、就職活動を始める。この時はPHPとSQLとJavascriptとCSS、もう少しフロントエンドにも重点が置かれていたのも良かったのかもしれません。
スウェーデンでプログラミングを学び、就職活動をする
スウェーデンではパーソナルナンバーというものがあれば教育は無料です。
私が通ったプログラミングの学校はYrkeshögskolanという、職業専門学校のようなものです。
先生はなんと、現役の大学生でした。そこでとても教え方の上手な先生のおかげで続けられました。
1年間は課題と授業、6ヶ月間は生徒が自力でインターンをさせてもらえる場所を探して、
インターンとして二つの会社で働くというコースでした。
現場で現役のプログラマーと一緒に教えてもらえながら、働かせてもらう代わりに無償で働くのがインターン。
日本でDTPオペレーターの見習いやってた時は、見習いでも給料がもらえました。
そのため、無償で働くことに私の中では最初、葛藤がありました。
でも国が違えば、ルールも違う。
スウェーデン語もプログラミングもまだ自信ないし、今だけの辛抱、と言い聞かせました。
あと、履歴書に名前を書ける、推薦人も必要なんです。
インターンをやらせてもらった会社で就職する人が多いですが、私はリサーチ不足で
雇ってくれそうもない会社でインターンをしてしまったので、新たに就職活動をすることになりました。
特に初めての会社はきまりにくい、初めの会社が決まりさえすればそのあとは決まりやすい。
これはよく聞くことでした。
結局20社くらいの会社に履歴書を送り、唯一1社に面接に呼んでもらい、働き出しました。
最初の半年は試用期間ということでしたが、その試用期間の間に、私、首になるんです。
私が採用された時の上司は運よく、というか、プログラミングが全く分からない人だったんです。
ですが、私が働き始めて1ヶ月か2ヶ月で新しい上司がやってきて、その人は私の能力が足りないと判断して、首。初めての会社なので、能力なくて当然だと思うんですが。
首にはなりましたが、取りあえず履歴書に書ける会社ができました。それはラッキー。
始めの会社が決まりさえすればそのあとは決まりやすい、というそのことばを信じて、
焦ってすぐまた就職活動を始めます。
また、運よく面接に呼んでもらい仕事が決まり、働き始めます。
1年半働いて、妊娠、出産、育児休暇をとって、復帰して半年で、
なんと今度はやんわりと退職をうながされます。フロントエンドの仕事がない、という理由でした。
また首!という感じで笑うしかなかったですが、とにかく履歴書送りまくって就職活動。
その後また無事就職決まり、自分の意志で一度転職もし、今に至ります。
スウェーデンでの転職活動
今振り返ると、今、なんとかやっていけているのは
- 諦めなかったこと。
- 一回ダメでももう一回チャレンジ。プログラミング、と言っても言語も仕事もいろいろありますから。
- 面接に呼ばれたら、とことん準備してその面接に向けて準備する。
- そして、自分で進歩が感じられなくても、1日1日少しずつ学ぶことを繰り返す。
これの繰り返しの結果、今の自分があると思います。
外国人としてスウェーデンで働くプログラマーやデザイナーはたくさんいます。
英語だけを話す人、スウェーデン語も使って働く人。
自国でIT関係の会社で働いてから、スウェーデンで仕事を見つけて移住した人。
私にはこのやり方しかない、と思い込んで、私なりの方法で仕事を見つけましたが
今はもっと他に方法があったのかもしれないな、と思います。
IT、プログラマー、UXデザイン、今もまだ世界中で求人が多い職種です。
スウェーデンに限らず、
- 一回の面接がうまくいかなくても、めげない前向きな気持ち
- プログラミングの知識を増やすための日々の向上心と努力
- 仕事で問題解決しながら議論できる英語力
があれば現地で働くのも夢じゃないと思います。
私は現在コンサルタント会社に採用され、別の会社に派遣される形で仕事しています。
その働き方については別の機会に書いてみたいと思います。